年始交歓会市長あいさつ
- [2009年1月6日]
新年、明けましておめでとうございます。
平成20年も、諸事多難のうちに、あわただしく過ぎ去り、ここに、希望にあふれた、平成21年の新春を迎えましたことを、心よりお喜び申し上げます。
本日は、恒例の年始交歓会を開催いたしましたところ、このように大勢の市民の皆様に御賛同を賜り、皆様とともに新年をお祝いできますことは、誠に喜びにたえません。
さらに本日は、昨年叙勲の栄に浴されました、受章者の皆様にもご臨席を賜りました。これまでの皆様方のご功績に対しまして、心から敬意を表しますとともに、改めてお祝いを申し上げます。
さて昨年は、国内外において大変話題の多い年でありました。特にアメリカの金融危機に端を発する世界的な経済危機、そして、100年に一度という大不況に見舞われ、製造業等における大幅な生産調整と雇用削減の問題は、大きな社会不安となりました。また、原油高騰に伴う物価高と生活不安、食品への農薬等の混入や偽装食品の氾濫など、食の安全に対する不安、年金不安、医療不安、そして大規模地震への不安など、「不安社会の到来」を感じさせるような、憂慮すべき事態が相次ぎました。
一方、嬉しい話題もありました。8月に開催された北京オリンピックでは、多くの種目で日本選手団が大活躍いたしました。また、一挙に4人の日本人がノーベル賞を受賞し、日本の科学研究分野における水準の高さを、世界に誇示できたことなどは、私たちに勇気と希望を与えてくれたできごとでした。
本市におきましては昨年、市制施行50周年という大きな節目の年を迎え、10月1日には、姉妹都市などから多くのご来賓をお迎えし、50周年記念式典を盛大に挙行いたしました。また、かねてから交流を進めて参りました、東京都目黒区と 正式に友好都市協定を締結いたしました。産業や教育文化面での交流が、今後ますます、活発になっていくものと期待いたしております。
そして、昨年8月10日、わたくしは、多くの市民の皆様から御支持をいただき、第6代角田市長に就任することができました。身に余る光栄であり、感謝にたえません。
この間、山積する行政課題に微力を傾けてまいりましたが、幸い、市民各位の深い御理解と御協力を賜り、かつ、市議会の御支援によりまして、その意とするところを、いささか達成することができました。このことに対しまして、心からお礼を申し上げる次第であります。
ここで、市政の一端にふれてみたいと存じます。
角田市は現在、人口の逓減と産業停滞による活力の低下、そして財政難という3つの構造的な問題に直面しておりますが、これらの問題を克服していくために、本年も、全力をあげて取り組んでまいる所存であります。
まず、少子化対策でありますが、昨年8月、安心して子どもを産み育てることができるよう、新中島保育所を整備いたしました。入所定員を拡大して待機児童の解消を図るとともに、新たに、子育てを地域でフォローするファミリーサポートセンターを併設しましたので、子育て支援の拠点施設としての役割を十分に果たせるよう、努めてまいります。また、学童保育につきましては、角田、横倉、北郷の各地区に続き、昨年11月より枝野地区で新たにスタートいたしましたが、今後、未整備の地区においても拡充をしてまいりたいと考えております。
次に 教育の充実についてでありますが、北角田中学校と西根中学校との統合につきましては、これまで、教育委員会と両校関係者で構成する準備委員会において、さまざまな調整事項が熱心に協議され、円滑に統合のための準備が進められておりますことは、大変喜ばしいことであり、関係者の皆様に、心から敬意と感謝を申し上げるしだいであります。新しい北角田中学校は、全体事業費11億1千万円の建設費でありますが、2月中の引渡しに向けて、最後の仕上げの段階を迎えております。
なお、学校施設の耐震化整備事業につきましては、21年度から2年かけて金津中学校を、また23年度から、これも2年かけて角田中学校の工事を行い、その後、26年度までに、整備対象としている小学校の全施設の工事を終了する計画でしたが、子ども達の安全を第1に考え、少しでも早く、耐震化整備を進めてまいりたいと考えているところであります。
また、この4月に、高等教育機関のひとつであります、放送大学の角田学習室が、名取市以南の県南地域の拠点として、本市教育の発祥の地であります、この市民センターの図書館内に開設されることになりました。放送利用の大学の、小さな視聴覚学習室ではありますが、大学の名のつく施設ができるということは、角田市の誇りであり、これを機会に、本市の生涯学習のレベルアップを図っていくことができるものと、大きな期待を寄せているところであります。
しかしながら、やはり、まちが元気になるためには 地域経済が活性化することが不可欠であります。現在のように、景気が大きく後退する中で、産業振興策を講じることは困難を極めますが、本市の持てる力を最大限に発揮して、この閉塞状況から脱出していかなければならないと思っております。
特に、農業振興のために、農産物の「角田ブランド」の確立を図り付加価値を高めるとともに、販路の拡大を進めてまいります。また、商工業の振興のために、商工業経営を積極的に支援するとともに、中心市街地の賑わいの拠点づくりにも着手して参りたいと考えております。また、雇用の確保と若者の定住促進を図るため、来るべき景気回復の時期を見据えながら、工場適地の確保と、企業誘致のためのセールスに取り組み、希望の光を差し込んでまいりたいと思っております。
また、市民と行政の協働のまちづくりの取り組みが始まって、今年で4年目を迎えますが、この間、地域の問題を地域住民の手で自主的に解決していこうという、各種の取り組みが非常に活発になってきております。地域住民の自治意識が高まり、地域コミュニティの再生が図られてきていることは、行政運営にとって非常に心強い支えであり、今後、角田市再生のための原動力となっていくよう期待するものであります。
これらのほか、22年度中に、いよいよ、常磐自動車道へのアクセス道路が完成しますが、高速交通網時代に対応した土地利用計画や地域振興計画、定住促進のための住宅対策、水害対策、防犯・防災への対応、衛生施設の整備、医療・福祉の充実、地球温暖化防止対策など、重要な課題が本年も山積しておりますが、当面の大きな課題は、なんと言っても経済・雇用対策であります。
昨年12月に、「角田市緊急経済・雇用対策本部」を設置し、企業訪問により雇用確保を要請するほか、生活支援、経営支援、さらに雇用支援等の対策を講じているところであります。今後、国の緊急経済対策の、すみやかな実行に大きな期待を寄せているところですが、新年度の予算編成にあたっても、しっかりと対応し、最善を尽くしてまいる所存であります。
このような時期でありますから、市役所改革及び財政改革には、これまで以上に奮闘努力し、さまざまな課題に積極的に取り組み、小さくてもキラリと光り、市民が誇りを持てるまちづくりをめざして、着実に各種施策を推進し、最大の効果をあげて、皆様の御信頼にこたえてまいりたいと存じます。
不況の中で新年を迎えたわけでありますが、決して悲観することなく、明日を信じて、明るく前向きに、まさに牛の歩みの如く、一歩一歩着実に、忍耐強くこの1年を歩んでまいりたいと思っております。
結びに、本年が、皆様方にとりまして、幸多い、最良の年となりますよう、心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
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